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「無邪気な興味と対話の継続に尽きる」富谷市まちづくりの本音

  • 2019/11/1

自治体インタビューVol. 1

マッチングイベントにて。右から、産業観光課 今野氏、神田氏、栗村氏

企業に対する無邪気な興味と対話の継続に尽きる
マッチングイベントはまちづくりのスタートライン

宮城県 富谷市 経済産業部 産業観光課  課長補佐 兼 街づくり産業交流プラザ『TOMI+』副所長 今野 善徳氏 (富谷市HP
インタビュアー : 株式会社あわえ 事業開発部 広域事業責任者 ローカル・インテグレーター 吉田 和史


富谷市のまちづくりがうまれる「TOMI+」

吉田和史: 富谷市は現在、富谷市まちづくり産業交流プラザ「TOMI+(とみぷら)」 を活用してどんなことに取り組まれているのですか?

今野善徳氏:    軸としては「創業支援」と「創業支援と連携したサテライトオフィス企業誘致」です。ただ根っこには「まちづくり」があって、そこから起業に入っていく形で運営しています。

創業支援でいうと、今「富谷塾」を運営されているのですが、富谷塾とは?

通常の起業塾というよりは、まちづくりの視点が強いです。富谷の地域課題を見出し、それをどう解決していくかを考え、結果的にそのサービスが対価を得られることで起業につながっていくという設計になっています。起業した後に富谷市に根付いてもらうことをゴールイメージとしています。

富谷塾の塾生数は?

第二期となる今年度は、4月からスタートして現在120名程度にまで増えています。

塾生の方々はどんな方々なのですか?

住みたくなるまちの因数分解からスタートする富谷塾は、起業したい人はもちろん、富谷が大好き、自分のアイデアで富谷を元気にしたい、富谷をもっとよくしたい、そんな想いを持っている人、皆さんで集まって、仲間と対話しながら一緒に実現しませんか?!というメッセージを発信しているので、いろんなフェーズの方がいらっしゃいます。

マッチングイベント活用の極意

120人、富谷市が好きで、こうやって富谷市を良くしたい人が集まっているので、富谷市ならではの悩み?かゆいところに手が届かない点とか、もう少しこんな技術があればできるのに・・・というネタがどんどん出てきて、それが基になってサテライトオフィス誘致活動されていると思います。
そのサテライトオフィス誘致で、あわえはマッチングイベントを行っています。そのマッチングイベントで富谷市は、マッチングイベント後に視察を実施される企業が10社近くあり、交通費も企業さん側でご負担されてますよね?どういう秘訣があるのですか??

1つ目は、富谷塾生120人(市民)の潜在的な課題が見えてきているので、その潜在的な課題をまずはマッチングイベント前に押さえておくこと。
2つ目は、行政側の考え方として、「行政ってやれることは限られており、できないことが沢山ある。その点において、企業・民間の先進的な技術やアイデアやノウハウを吸収しなければ、これからのまちづくりはやっていけないよね!」ということを前提としてマッチングイベントに挑みます。

売込みが多くってなかなかマッチングできていない自治体さんがおられます。富谷市さんの場合も「サテライトオフィスを開設するために富谷市ブースに来ました」って企業さんはおそらくいないのでは、と思うのですが、ブース対応時には企業からの売込みもありますよね。。でもサテライトオフィス開設につながっています。どういう流れでそこまで繋がっていってるんですか?

スタンスとして、この企業は、どんな素敵な技術やノウハウをもっていてどんな考え方なのだろうというインプットするためにも、まずは受ける!
企業はビジネスなので、営業で来ない民間企業はないと思っています。企業は何かしらの営業を行うことは当たり前です。
そのメニューの中で、富谷市が持っている課題と、何かオモシロイことができるんじゃないかという、いろんなマッチングの可能性を考えながらお話しています。
その中でもオモシロイ!とピンとくる企業さんとは、例えばこんな塾生とコラボできるかも?とか、市福祉部とマッチングできるかな? 教育委員会とディスカッションしたらオモシロイことが生まれるかな?など妄想しながら対応しています。なので、まずはWeb会議を提案しますね。
その際、富谷市の持っている行政課題や、実際に困っている人の具体的で生々しいお話を伝えると、企業さんも一緒に解決したいですね!という想いになっていただき、すぐWeb会議で話しましょう!って言っていただけることが多いです。

後日のWeb会議や視察のご案内、いやがられる企業さんはいらっしゃいませんか?

いいえ、Web会議は全くいやがられていないです。こちらとしてもとても楽しみにしてますし。

企業と繋がるスタートライン

今野さんもおっしゃったように、企業からすると営業のない話はない。なにかしらの期待をもっての進出を考えていらっしゃる状態なので、行政から視察やWeb会議のご案内をされるっていうことは企業にとっては営業のチャンスを得られること、その後にサテライトオフィス進出だと思いますよね。

ですです。
企業と行政との役割分担が明確になっているので、民間のチカラを借りないと解決できない行政課題や地域課題があったりします。その考えでいけば、この企業のこの部分でチカラを貸していだければ、よりよいまちづくりにつながるかも!っていう考え方が一番大事なんだろうと思っています。

サテライトオフィス進出うんぬんのお話しではなくなりますよね。

そう、サテライトオフィス進出というのは、最終ゴールだと思っています。

たとえば、昨今のWeb会議技術やICT企業のテクノロジーを駆使すれば、場合によってはWeb会議だけでも新しい事業も可能だったりもします。結果的にその事業がうまくまわりはじめて、企業側が「それなら富谷にサテライトオフィス開設した方が総合的にメリットがあるだろう」と思いはじめる。そうしてサテライトオフィス開設、進出、となっていきます。

なので、サテライトオフィス進出の確度が低いから「ノー」じゃなくて、継続的にWeb会議で話しをしながら、こうやったらオモシロいんじゃないかとディスカッションを継続していくと、お互いの落としどころが、すぽん!と見つかったりして、「あ、こういうのいいですね!」ってなったりしますね。
現在、富谷で事業を行っていただいている企業さんの中には、実際、最初はあるご提案をいただいていたのですが、結果的には、当初想像できなかったような全然違う方向で市と連携して事業を進めていただいているケースが、確かにありますね。

マッチングイベントは、企業とのビジネス的な出会いのスタートラインってことですよね。
富谷市さんはマッチングイベント後も継続的にアプローチされてますよね、新しいアイディアが出てくるごとに何度もWeb会議をされてますよね?

最初は企業からのお話を(私のいる)産業観光課でお受けして、Web会議でいろいろな事例をおうかがいして、こんなことやってるとか、こんなノウハウがあるんです!っていう事例をいったん把握します。そのお話が、例えば、うちの(自治体の)広報関係部門とつながるかな?って思ったら、次回のWeb会議ではトピックに関連付けできそうな担当課の職員に同席してもらいます。それを継続していき、徐々にお互いの落としどころを見出していっています。
やはり、全国にいろんな地域、様々な課題がある中で、ホントに「スパン!」とハマればいいですが、そんなのはムリだろうなって思っています。ですので、こんなノウハウ持っているんだ!だったらこういうふうに使ったらいいんじゃないですか?!というような、企業とのディスカッションの中から事業は生まれるんじゃないかな?って思っています。

自治体内の横連携と企業への無邪気な興味

富谷市は、産業観光課から、教育、企画、福祉などの各部門に繋げつつ、ちゃんと『TOMI+』にサテライトオフィスとして企業に進出もしていただいているので、(自治体としての)KPIも達成されていますよね。
自治体さんの中ではサテライトオフィス誘致ご担当部署で抱え込まれているところも見受けられるのですが、地域の課題解決はかならず複数の部署にまたがっているものなので、富谷市のように該当部署で抱え込むことなく、それぞれの部署に紹介されてるのはすごいですよね。

サテライトオフィス誘致するにあたり、前段であわえさんと一緒に、部課長対象のワークショップをして、各部各課がどんな課題をもってるか、管理職の目で洗い出ししました。だから、(サテライトオフィス誘致の取り組みとして)『TOMI+』ではこんなことをやっていくんだ、という自治体内の意識合わせが少なからずできているから、徐々にではありますが、縦割りに横串をさせているんだと思います。

eAgencyさんとかためまっぷさんとか。他の部署につながれてますもんね。

企業さんとのWeb会議で対話やディスカッション、意見交換をしながら、だんだん富谷のことをわかってもらって、富谷の想いをわかってもらえるようになると、企業さん側からこんな提案どうです?ってお話をいただけるようになりますかね。

2018年からこれまでサテライトオフィス企業は何社進出されましたか?

2018年からだと、合計7社となりました。

私たちでマッチングイベントの自治体のブースご対応をみていると・・
自治体によっては、サテライトオフィス進出してくれる企業とお話するためにイベント来てます!とか、唐突にサテライトオフィスとして進出してくれますか?ってお話しちゃう自治体の方もいらっしゃいますね。。
より有意義にマッチングイベントの機会を活用するために、自治体の皆さんへ、今野さんから一言アドバイスいただけるとありがたいです。

う~んと(笑)

企業さんは当然ながら常に新しいビジネスを考えています。世の中に対するアンテナも広くて、オモシロイ情報やアイデア、技術をお持ちです。
なので、サテライトオフィス進出というのは最終のトピックとして、単純に、どんなアイデア、技術を持っているのかな?って興味を持って聞くのがいいんじゃないかなって思います。

例えば、企業からの話を最初に聞いた時に、あ、これ絶対うち(の自治体)じゃハマらないなって思ったとしても、どんな技術を持っているんだろうって聞くことによって、違うところに活かせるんじゃないかな?って、自治体の中での次の考え方に繋がっていったりしますので。まずは、どんなオモシロイことや情報を持っているのか、「吸い込む」って作業が、ものすごく大事なんじゃないかって思いますね。

自治体の皆さんは、「今日かならずサテライトオフィス企業進出してもらわなきゃならない」って思わず、もっともっと企業に興味を持って、まずは企業のお話を無邪気に聞く。もっと無邪気にWeb会議を設定する、もっとフランクにつきあっていくとイイですよってことですね!

そうですね。無邪気に!ですね!!(笑)

※「TOMI+」公式Facebookページ https://www.facebook.com/TOMI.plus/

 © 株式会社あわえ



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■第14回マッチングイベントの開催予定

2020/02/05 (水)
14:00 – 18:00
TKP赤坂駅カンファレンスセンター
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■参加特典
ご参加いただいた方全員に、出展自治体のプレゼンデータ(PDF)をご提供しています。
当日聞き漏らしてしまったり、会期後じっくり検討する際に是非ご活用ください。

■お問い合わせ先
株式会社あわえ
担当:香月(かつき)、吉田 和史、木本
Tel:03-3266-5910  Email: event@awae.co.jp

■注意事項
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