NAOYA KUME
久米 直哉
PLACE
美波
地域事業開発部
プロフィール
電気工事店開業を目指し、生まれ故郷の徳島を離れ東京の関電工にて勤務。
徳島へUターン後は畑違いのIT業界へ。前職のITベンチャーにてあわえ代表の吉田さんと知り合い、サイファー・テック起業と同時に同社へ入社。エンジニアとして勤務。2012年、美波町へのサテライトオフィス進出に合わせ美波町へと移住。移住後、美波町のみなさんの仕事や暮らしぶりを見て、吉田代表が立ち上げた地域振興を手掛けるあわえへと転籍。
社内での担当
私は地域事業開発部にて、主に徳島県や美波町の仕事を担当しています。あわえに入社した当初から、ずっと、地方と都市、2つの学校の往来をスムーズにすることで、児童・生徒に多様な学習機会を与える「デュアルスクール」の運営を任されています。子どもたちと接する仕事ですから、自分のような子育て経験なしのオッサンで大丈夫かなと思いましたが、何とかみなさんと打ち解けられていますよ(笑)最近では、美波町GIGAスクール構想で小中学校に対しIT技術支援をおこなうなど、教育関連事業に携わることが多くなっています。これら以外にも多くの仕事を担当していますが、県南域で困りごとがあったときに、相談者からお話を伺い、それがビジネスにつながるか、案件として受けるかどうかの判断を行ったりが仕事の中心ですね。
また、美波町への移住直後、観光ボランティアガイド会さんのサポートをする機会があり、SNSを利用した情報発信を提案したところ、それが功を奏し、インテルがスポンサーやサポーターに入ってくれたということもありました。最近でもオンラインツアーガイドの相談にいらっしゃるなど、ガイド会さんもITを積極的に活用されています。
地域での仕事で、大切にしていること
「義理をちゃんと義理立てする」ことですね。人口6,000人ほどの美波町では、大半の人たちが顔見知りです。特に私が担当する仕事において、関わる人のほとんどが知り合いや町内の人であるなか、うまく仕事を進めるのに義理を欠くのは非常にまずい行為と思っています。
よく「ギブ&テイク」といいますが、助けたり、助けられたりのバランスが大事で、こちらが美味しいところだけを取ろうとしても、良い結果は得られません。これは別に仕事に限ったことではなく、仕事でお世話になった人たちの地区の草刈りや選挙の看板立てを手伝ったりといった、本来の業務外で「テイク」をお返しすることもあります。美波町に限らず、田舎で生きていくために
必要な気遣いだと思いますね。
田舎では、祭りの片付け作業や草刈りのような地域の仕事に、誰が来て、誰が来なかったか、ちゃんと見られています。なので、義理を欠くと「あいつは仕事ではかっこいいこと言うけど、草刈りにはいっこもけぇへん」と、要らぬ反発を買うこともあります。互いに折り合いをつけながら、持ちつ持たれつの関係を保つことが、仕事でもそうでない場面でも大切なことではないでしょうか。
移住して10年が経ちました
美波町へ移住して、10年が経ちました。自分で田んぼを借りて稲作をしたり、思いがけず船のオーナーになることもできました。これまで徳島市、横浜市、品川区、松山市、高松市、美波町といろんなところに住んできましたが、私にとって、景色も人間関係も美波が一番性に合っているようです。「はや10年」ですが、「これから10年」も引き続き楽しみたいと思います!