あわえにインターンで来てくれた神戸大学(当時)の大塩さんが、インターンの活動をブログにしてくれました! 少しづつ、ご紹介していきます。
インターンに興味のある方、ぜひのぞいてみてください。
こんにちは、インターン生の大塩です!
今回は、2週間の滞在中に見て学んだ、美波町での地方創生の取り組みやその様子をご紹介します。
地方創生の成功事例をインターネットで検索していても、イマイチイメージできないのではないでしょうか。
私もそんな中の1人でしたが、実際に足を運んでその地域で暮らす方に伺うことで、リアルに体感することができました。
地域の課題をビジネスに変える
何をもって地方創生の成功事例というかは判断が難しいところですが、美波町で成功しているなと感じたのは「地域の課題解決をビジネスに変えている」ということです。
美波町は、近いうちに起こると言われている南海トラフ巨大地震で、大きな被害があると予想されています。
また、高齢化率が46%とかなり進んでいるため、町としても災害対策を重要な課題と捉え、避難経路の確保・津波避難タワーの建設を進めています。
普通は災害が起こるところでビジネスなんて…とマイナスな問題と捉えてしまいがちですが、美波町へサテライトオフィスを開設した「株式会社Skeed」は違います。
株式会社Skeedの持っていた発信機の技術を、毎年行われる避難訓練で活用することにしたのです。
災害時は家族全員が同じ場所にいるとは限りません。
電波が遮断され、連絡手段が途絶えると、どこにいるのかも無事なのかも分からず不安になります。
株式会社Skeedの持つ技術を駆使し、発信機を持って避難してもらえば、誰がどこに避難したのか分かるのではないか、という仮説のもと、実証実験が行われ、地域住民の方々に協力をいただきました。
こんなにも地域全体で災害対策を行っている、住民の皆さんもしっかり危機感を持っている地域があることに驚きました。
自然の脅威にただ怯えるのではなく、地域と企業が協力して対策を進める、双方利のある関係は素晴らしいと感じました。
これぞ、地方創生の成功事例といえるのではないでしょうか。
家族全員が大切な役割を担うお祭り
地方創生において、移住者が地域住民とどのようにつながるかは重要なポイントです。
仕事が理由で移住した父親や、その地域の学校に通う子どもは、比較的馴染みやすいかと思います。一方で、母親はどのように馴染んでいくのでしょうか。
PTAや地域活動の参加などさまざまな要素が考えられますが、美波町においては「ちょうさ」を担ぐお祭りがカギになっています。
このお祭りは、「ちょうさ」と呼ばれる大きな太鼓屋台を男性が担ぎ、最後には海へ入っていく豪快なお祭りです。
このお祭りの特徴は、ちょうさを担ぐ以外にも「当家」と呼ばれる役割があることです。
当家は、町の女性が中心となって食事などのサポートをするというもので、用意した飲み物や食べ物を休憩の際に担ぎ手にふるまいます。
つまり、ちょうさを担ぐ父親、太鼓をたたく子ども、そして当家の役割を担う母親と、家族全員が役割を持って参加できるのです。
地域側からしても、人手が必要なお祭りなので、若い移住者がお祭りに参加してくれるのは嬉しいのだそう。
まさに、この地域のお祭りが地域の人と移住者を繋ぐ機会となっています。
このように美波町では、地域課題を進出企業がビジネスに変える・家族全員が地域に馴染める機会があるという2つの成功要因があります。
他にも多数の成功要因はあると思うのですが、私が印象的だったのはこの2点です。
地方創生をリアルに体感するためには、やはりその地域に足を運んで話を聞くに限ると感じています。
私はまだお祭りを実際に見たことがないので、ぜひいつか参加してみたいです。
ちょうさのお祭りの時期は、地域の方々がいつも以上に生き生きと楽しそうに過ごしているそう。地域が一丸となって行うお祭りがあるというのは、とても素敵なことだなと感じました。
この時期にインターンに来ると、ちょうさを担ぐことができるかもしれません…!
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